【イベントレポート】eスポーツ科学体験会

2022.3.17

2022年3月13日(日)13:00~北九州市立ユースステーションにてeスポーツ科学体験イベントを開催しました。

3分でわかる動画はこちら

全国初?のeスポーツ科学体験イベント

FeRCではeスポーツをきっかけに関連する研究/職業/進学/医療/教育など様々な世界を体験できるイベントを展開してまいります。

おそらく全国初?かもしれませんが多様なeスポーツ研究団体FeRCらしいエデュテインメント(娯楽+教育)イベントを提供します。

“クロス”eスポーツに注目する参加者

中学生高校生を中心としながらも様々な方々にご参加いただきました。まずは北九州市立ユースステーションさん/FeRC作花会長からご挨拶。磯貝理事長からはFeRC初の監修本【eスポーツの科学】を紹介しながら、eスポーツを起点とした世界の広がりについてお話ししました。“クロス”eスポーツとは、医療×eスポーツ、地域創生×eスポーツなど様々な要素とeスポーツをかけ合わせる事で生まれる新たな世界観を指します。

FeRCが考えるSGDsは関連記事参照 https://www.ferc.jp/news/sdgs1225/

初開催ながら多くの皆様にご参加者が
eスポーツの科学について解説する磯貝理事長
ニワカレーシング登場

そもそもeスポーツってどんな感じ?ゲームに慣れ親しむ人は多いもののeスポーツはいま一つ馴染みがないという方が多いのも現実。

そこでFeRC参画のニワカレーシングから太田監督/堤口選手が登場。グランツーリスモで福岡から世界へを合言葉にJeGTなどに果敢にチャレンジするチーム説明ののち、第一線で活躍する堤口選手のドライビングをみんなで見学! 

協力/ニワカゲームス

左)太田監督 右)堤口選手
堤口選手のドライビングテクニック披露
小さな挑戦者をサポートする堤口選手

このあと、参加者はチームごとにグランツーリスモにチャレンジ!想像以上に現実的な走行が求められることがわかり大いに盛り上がりました。グランツーリスモはF3プロドライバーを輩出するなど、ゲームではないドライビングシミュレータとしての高度な技術が求められます。ニワカレーシングの目指す世界観に参加者からも驚きの声が。

コンディションゾーン【視機能チェック!】

eスポーツは身体運動については限定的なぶん、「眼で見る」ことがとても重要。多くの保護者が「ゲームをやりすぎると眼が悪くなるのではないか」と心配し、eスポーツプレーヤーからも「眼が疲れる」という声が多く聞かれます。

FeRC参画の眼の専門家【視能訓練士】による視機能チェック体験(コンディションゾーン)を設置。ふだんなかなか体験する機会が少ない両眼視機能の専門家による眼科的な検査体験とミニ講演を行いました。 

 協力/潮井川修一先生(福岡国際医療福祉大学視能訓練学科)/一般社団法人みるみるプロジェクト

左)潮井川修一先生 右)平良美津子先生
眼の調節力酷使をチェックする機器測定
小さなお子様の眼のチェックも重要!
屈折値など自身のデータを見ながら解説
参加者からの質問に丁寧に応える潮井川先生

単に裸眼視力だけでなく“屈折値”などなかなか検査結果を知ることのない項目についてお知らせし、年1回程度の眼科受診の大切さや視能訓練士(国家資格)の存在についてお伝えしました。参加者からは「こんな丁寧な検査はじめて受けた」「眼の世界って奥深いんですね」「眼科に行ってみようと思います」など楽しみながら良くわかったと嬉しい声が上がっていました。

最新脳科学トレーニングNeuroTracker体験

パフォーマンスゾーンでは、スポーツ科学はじめ幅広い分野から注目されている脳科学トレーニングNeuroTracker体験を提供しました。スポーツ心理研究者である磯貝浩久教授(九州産業大学)による脳の認知機能の重要性とニューロトラッカーがリアルスポーツで広く活用されている状況のレクチャー後、皆さんに体験してもらいました。

協力/一般社団法人行動評価システム研究所(BASラボ)

NeuroTracker研究も手掛ける磯貝浩久教授のサポート
あらゆる年代に注目の複数対象追跡(MOT)トレーニング
アビスパ福岡ほかトップチームも導入

複数対象追跡(MOT)NeuroTrackerは、集中力の向上/感情コントロール/注意力の向上などが期待される最新の脳科学トレーニングです。モントリオール大学ジョスリン・フォーベー教授により開発され、世界中で研究やトップチーム活用が行われています。

体験し学びながら笑顔あふれるイベントに

参加者も運営側も楽しくあっという間の時間でした。エンディングではグランツーリスモ驚異のタイム記録者も!年齢性別経験の差を超え皆さんと一緒になれるeスポーツと科学の可能性をあらためて感じるイベントとなりました。

参加者皆さんに賞品も

感謝申し上げます

イベント開催にあたっては趣旨にご賛同され、準備から当日の運営までご一緒いただきました北九州市立ユースステーション様/里山を考える会の皆様に深く感謝申し上げます。

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【イベント】3月13日北九州市立ユースステーション

2022.3.2

【eスポーツサイエンスイベント】参加者募集!

eスポーツサイエンス体験イベント開催

日時:3月13日(日)13:00~15:00

場所:北九州市立ユースステーション(北九州市八幡西区黒崎3丁目15-3)

対象:中学生/高校生

定員:10名(先着順の為、定員になり次第受付終了となります)

申込方法:3つのどれでも申し込みできます

1:電話(093-621-0132)
2:メール(info@kitaq-youth.com)
3:申し込み専用フォームはこちら

 

“eスポーツサイエンス” “Ⅹ(クロス)eスポーツ”を体験しよう

eスポーツは単にデジタルゲームによる競技という枠を超え、それを通じて様々な世界を知る/繋がることができます。

リアルスポーツ/健康・&医療/障がい者バリアフリー/スポーツ科学/地域創生etc…

〇〇×eスポーツ、と何かをかけ合わせる事で広がる素晴らしさ。

私たちFeRCは“Ⅹ(クロス)eスポーツ”をキーワードとして掲げました。

FeRCに参画する多彩な専門家がeスポーツサイエンスの立場から、幅広く皆さんに“Ⅹ(クロス)eスポーツ”を体験していただくイベントを開催します。

 

イベントコンテンツ①ニワカレーシング走行体験会

福岡市を拠点に世界を目指すeモータースポーツ【ニワカレーシング】が登場。太田監督・堤口選手(JEGT認定ドライバー)と共にグランツーリスモ走行体験が出来ます。現役プロレーサーを輩出するeモータースポーツの世界を体験してください。

協力:ニワカレーシングニワカゲームス

イベントコンテンツ②眼のコンディションチェック!

eスポーツで最も注目される“眼”。今のあなたはベストなコンディション見え方でしょうか?

両眼視機能の専門家である視能訓練士(国家資格)が、あなたの視機能をチェック。ふだんあまり体験することのない機会かも!?

eスポーツ/学習/部活動など各場面であなたの力を十分発揮できるコンディションとは?結果を踏まえたアドバイスも行います。

協力:福岡国際医療福祉大学潮井川修一先生/(一社)みるみるプロジェクト平良美津子先生

イベントコンテンツ③NeuroTrackerトレーニング体験

パフォーマンスとは、あなたの保有する能力のこと。勉強にもスポーツにもこの能力を高めるよう頑張っていますよね。

スポーツ科学では能力を鍛え高めるだけでなく、せっかく獲得した能力を最大限発揮できる【パフォーマンスの最大化】が重要視されています。

マンチェスターユナイテッドはじめ世界のトップスポーツチームが採用する脳科学トレーニングNeuroTrackerは、集中力/判断力/注意力を高め、認知能力を向上するトレーニング。eスポーツ界でも導入が始まっています。

NeuroTracker研究の最前線で活躍する磯貝浩久教授(スポーツ心理/九州産業大学)の解説のもと、トレーニング体験できます!

協力:九州産業大学磯貝浩久教授/(一社)行動評価システム研究所

定員になり次第締め切りです。ご興味のある中学生/高校生/保護者の方は、ぜひお申し込みください。

日時:3月13日(日)13:00~15:00

場所:北九州市立ユースステーション(北九州市八幡西区黒崎3丁目15-3)

対象:中学生/高校生

定員:10名(先着順の為、定員になり次第受付終了となります)

申込方法:3つのどれでも申し込みできます

1:電話(093-621-0132)
2:メール(info@kitaq-youth.com)
3:申し込み専用フォームはこちら

 

 

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2020年度FeRC研究紹介

2021.4.11

FeRCは2021年2月で設立1周年を迎えました。この1年間でのeスポーツ研究についてご紹介します。

この1年間の研究の紹介

①eスポーツプレイヤーのパフォーマンスと関連する認知要因の実験的検討(2020年)

FeRCの第一弾研究となったこのリサーチは、eスポーツにおいて「どう判断しているか」「どこを見ているか」といった認知要因について研究したもの。特に複数のものを同時に見る能力=複数対象追跡のスキルが上がると、グランツーリスモのタイムが短縮されたという結果が得られました。このようなトレーニングを行う事でタイムをもっと短く出来るのではないかという可能性が示された研究です。なお、この研究での複数対象追跡トレーニングはカナダモントリオール大学で開発され世界中で研究対象となっているニューロトラッカーが用いられました。

複数対象追跡(MOT)スキルトレーニングとして活用されるニューロトラッカー
研究では博多を拠点とするニワカゲームス選手が協力

ニューロトラッカーは特にeスポーツのみならず、一般の運転スキルの向上、リアルスポーツアスリートによる競技スキル向上、学習時における集中力持続時間向上などが期待され、幅広い分野で活用されています。

②競技レベルの違いによるeスポーツプレー中の視覚探索方略及び感情状態の比較(2020年)

感情状態はeスポーツプレー中の脳波を測定し、熟練者と非熟練者を比較しました。熟練者はプレー中もリラックスした状態をキープし、途中不安になったりせず安定した脳波の状態でプレーが出来ている事が明らかになりました。非熟練者は場面によって興奮したりするなど感情の起伏がみられました。eスポーツ熟練の為には、感情の起伏を抑えコントロールするトレーニングが重要ではないかと示唆されました。

研究にあたる古門良亮先生(西日本工業大学)
FPS熟練プレーヤーは画面のどこを見ているか

視覚探索方略は、プレー中いつどこをどれくらい見ているか、という測定を行いました。熟練者と非熟練者で大きな違いがあり、熟練者は味方の動きをよく見る事が多いという事が数値として明確に確認できました。チームプレー、チームワークが重要なゲームにおいてこれはたいへん面白い結果でした。

③ゲーミンググラスがeスポーツ使用時の自律神経に及ぶ影響(2021年) 詳細はこちらを参照

eスポーツによって身体的精神的疲労が考えられますが、それらに対してゲーミンググラスがどのような影響を及ぼすのか調査しました。結果、ゲーミンググラス(ニデック社G-SQUARE)を使用すると疲れにくくなることが自律神経のデータから明らかになりました。

G-SQUAREとニデック社インタビュー記事はこちら  

TEHC.C福岡でのプレーヤー自律神経測定
G-SQUAREウェブサイトにて公開

④eスポーツ実施を通した地域高齢者の認知症予防(2021年) 一般公開資料はこちらを参照

福岡県豊前市との協定に基づき行いました。eスポーツ(グランツーリスモ・ぷよぷよ)をおこなった群とおこなわなかった群にわけ様々な指標で評価しました。まず一つ、高齢者の生きがい・幸福感が変わるのか調べたところ、明確ではないがeスポーツをおこなった群は実施後の方が「昔の自分を取り戻した」傾向が見られました。認知機能そのものはトレイルメイキングテストとワンバックタスクによって脳の情報処理能力について調べました。これもeスポーツ実施による改善傾向が見られました。身体能力においては開眼片足立ちと握力について調べたところやはり向上の傾向が見られました。※豊前市報告会の模様はこちら

豊前市では後藤市長も参加の対戦会開催も
開眼片足立ち測定。eスポーツによる身体能力の変化も調査

対象人数がそれほど多くなかったので明確な差として出せるまではいきませんでしたが、このように良い影響の可能性として示されたことが大きかったです。今後は対象者を増やしながら継続的に研究していきたいと思っています。豊前市後藤市長はたいへん積極的にeスポーツにも期待を寄せられ、後藤市長との対戦会は大いに盛り上がり、高齢者に対するeスポーツの可能性の大きさ・楽しさを感じました。

今後の展望について

作花会長:豊前市研究を評価頂いた会員企業リーフラス株式会社さんが、大分県中津市の温泉宿泊施設コアやまくに内にeスポーツ機材を揃え、地域で愛されるeスポーツ施設山国eeeスポーツフィールドをオープンさせました。(オープニングイベントの模様はこちら)このように各地域で気軽に皆で楽しめるeスポーツの動きに繋げて行けたらと考えています。また普及に伴い増えるeスポーツプレーヤーに対するアンケートリサーチも進めて行く予定です。

磯貝理事長:研究方面の展望として、FeRCの研究者や企業の共同執筆で「eスポーツの科学的な視点」で執筆した本を出版予定です。(2021年9月に向け執筆中)またこれまで自然科学的な研究が多かったのですが、今後はこれに加え社会科学、例えば町おこしのコミュニティ的な研究でまとめてみるなど、幅広い参画研究者のお力でやって行きたいと考えています。

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イベント報告≫親子でeスポーツ体験会

2021.3.22

3月20日(土)やすらぎの郷やまくに にてeスポーツ体験会開催

大分県中津市に山国eeeスポーツフィールド誕生

大分県中津市山国町のコアやまくにに、温泉施設「やすらぎの郷やまくに」があります。FeRC参画企業リーフラス株式会社が管理運営されている温泉・宿泊・研修施設を兼ね備えた、地域の人々に愛されている施設です。※リーフラスインタビュー記事はこちら

ここに山国eeeスポーツフィールドが誕生したことを記念して、親子でeスポーツ体験会が開催されました。

FeRCからも、会員研究者や企業が協力参加しました!多くの親子が参加したイベント、今回はその模様をリポートします!

潮井川修一先生講演【eスポーツと眼の関係~ゲームとの正しい付き合い方とは?~】

潮井川修一先生視能訓練士(国家資格)という両眼視機能の専門家であり、福岡国際医療福祉大学でご活躍の研究者です。FeRC参画研究者としても、眼とeスポーツの関係について啓発活動や研究にご尽力いただいています。

保護者なら誰しも気になるところの、「ゲームで眼が悪くなるのでは?」などの疑問に対して、まず眼の構造や近視遠視などの基礎知識を紹介しながら分かりやすくお話し頂きました。米国眼科学会が紹介している20-20-20ルール ※20分ごとに休憩し20フィート(約6m)以上遠くを20秒見る 等についてもお話しがありました。保護者の方々にも、全て「ゲームは悪い」とするのではなく、上手な付き合い方について理解が深まったのではないかと思います。

ニワカゲームスメンバー登場!

ニワカゲームスによるグランツーリスモ解説

お待ちかねeスポーツ体験!博多を拠点に活躍するeモータースポーツチーム「ニワカゲームス」のメンバーさんが登場!国体2位の龍選手を輩出しているほか、JeGT正式参戦中の有名チームです。

まずはグランツーリスモの説明と古川拓己選手による走行披露!見事なドライビングと「たかがゲームじゃない、シミュレーターだ!」というとてもシビアな世界だ、と親子で驚かれていました。

古川拓己選手 初めて見る人も「凄い!」さすがの走行

親子で楽しもう!

さていよいよeスポーツ体験会です!

古川選手が丁寧にレクチャー♪

こちらは ぷよぷよ 国体プログラムにも採用されたタイトルで、女子も楽しくトライ!親子で対戦、って実は普段なかなかしないんですよね、という声も。

親子対決はだいたい保護者が負ける(笑)
お父さん…と思ったら潮井川先生でした

新しい脳認知トレーニング ニューロトラッカー体験

アビスパ福岡J1昇格の原動力となった新しい脳認知トレーニング ニューロトラッカーneurotrackerの解説と体験会!

脳認知トレーニング解説するFeRC鈴木事務局長

スポーツ・勉強・職場・eスポーツ・高齢者運転など様々な場面で重要性が指摘される脳認知機能のトレーニングについて解説がありました。FeRCでもリサーチ第一弾はこのニューロトラッカーが研究で用いられ、ニワカゲームス選手の走行タイム短縮という結果が得られました。マンチェスターユナイテッドはじめ世界中のトップクラブチームが採用するニューロトラッカー、もちろん皆様初体験でした。

ニューロトラッカーは複数対象追跡(MOT)の一つ

盛況のうちに終了!

和の空間にeスポーツという、山国eeeスポーツフィールド、とても素敵でした。ご参加の親子の皆様ありがとうございました。我々FeRcも“eスポーツを科学する”をもとに、皆様に楽しんでいただけるイベントに参加出来てたいへん楽しく嬉しい一日でした!主催のリーフラス株式会社井上様、岩尾様、ありがとうございました!

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親子でeスポーツ体験会!3月20日開催やすらぎの郷やまくに

2021.3.12

大分県中津市「やすらぎの郷やまくに」にて【親子でeスポーツ大会】開催!

日時:3月20日(土) ①10:30~12:30 ②14:30~16:30

やすらぎの郷やまくに お知らせページはこちら

 やすらぎの郷やまくには、FeRC参画企業リーフラスが施設管理する温泉・宿泊・スポーツ複合施設です。

※リーフラス株式会社のeスポーツへの取り組みはこちら

同施設内に完成した【山国eeeeスポーツフィールド】オープンを記念したイベントです!

◇親子でゲーム/eスポーツ体験!

◇新しい脳トレーニング「ニューロトラッカー」体験会

◇講演:eスポーツと眼の関係~ゲームとの正しい付き合い方は?~視能訓練士潮井川修一先生(福岡国際医療福祉大学、FeRC参画研究者)

◇福岡のeモータースポーツチーム【ニワカゲームス】からスペシャルゲスト古川選手登場!


FeRC参画研究者・参画企業もサポートする楽しいイベント、ご参加希望の方は、やすらぎの郷やまくにへお電話にてご予約下さい!

0979-62-2186

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