九州工業大学・九州産業大学を中心とした研究チームが10月6日より調査開始
【eスポーツいきがい研究事業に関する協定書】に基づき豊前市の全面協力のもと、FeRCに参画している九州工業大学・九州産業大学を中心とした研究チームが、eスポーツいきがい研究事業最初の調査研究を開始します。2020年10月6日より約2か月半にわたり、豊前市高齢者を対象としたeスポーツのいきがい・認知症予防などの調査研究が行われます。
■高齢者のeスポーツによる認知症予防・認知機能向上
eスポーツはビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えたもので、国内でも急速に普及が広がりプロ選手も増えています。トップ選手を輩出する若い世代以外にも、障がい者や高齢者といったリアルスポーツに敷居の高い方々への普及が見込まれています。世界で最も超高齢化の進む日本においては、特に脳の活性化などによる認知機能の向上・認知症予防・いきがいの増進といった効果が期待されており、医療費抑制・健康寿命延伸への寄与を視野に、調査研究が待たれます。
■研究概要
≪研究チーム≫
夏目季代久教授(九州工業大学大学院生命体工学研究科、FeRCリサーチ部会委員)
磯貝浩久教授(九州産業大学人間科学部スポーツ健康科学科、FeRC理事長)
西薗秀嗣教授(九州産業大学人間科学部スポーツ健康科学科、FeRCリサーチ部会委員)
阪田俊輔助教(九州産業大学健康スポーツ科学センター、FeRCリサーチ部会委員)
本山清喬助教(九州産業大学健康スポーツ科学センター、FeRCリサーチ部会委員)
溝上雅彦(特定非営利活動法人健康な社会をつくる会理事長、FeRCリサーチ部会委員)
斉藤嘉子(一般社団法人行動評価システム研究所、FeRC事務局)
堤喜彬(九州工業大学大学院生命体工学研究科、大学院生)
安部恵梨菜(九州工業大学情報工学部、学部生)
神崎保孝(臨床心理士、ニワカゲームスアドバイザー、FeRCリサーチ部会委員)
≪協賛≫
大塚製薬株式会社、ニワカソフト株式会社、フィットネスクラブWell-Being
≪後援≫
豊前市
≪研究課題≫
eスポーツ実施を通した地域高齢者の認知症予防
≪概要≫
・「ケアポートぶぜん」にて豊前市65歳以上高齢者約40名を対象とする
・週2回のプログラム(ぷよぷよ・グランツーリスモ)を実施、実施群と対象群に分け調査
・認知症検査、脳波・脳血流量測定・いきがい度評価、健康度診断検査等を研究前後で実施
・研究成果は、学会発表及び学術雑誌投稿など学術的な公表を予定
≪スケジュール≫
・実地調査 2020年10月6日~11月下旬
・データ解析 12月中
・結果公表 12月~1月を予定