eスポーツサイエンス【紹介movie】公開

2022.10.7

2022年8月5日開催しました【ファミリeフェス】紹介movieを公開します。福岡発のeスポーツサイエンスイベントは全国的にも珍しく、地方自治体や企業団体の方からもご興味いただいています。ご参加出来なかった方もどうぞご参照ください。

▷イベント概要(フルバージョン)

▷イベント概要(shortバージョン)

▷体験型展示コーナー紹介

▷当日ライブ全編movie

https://www.youtube.com/watch?v=HmbaoSwxVSc


地方自治体/企業/団体の皆さまへ

eスポーツサイエンスイベントへのお問い合わせありがとうございます。

上記movieをご覧いただいたうえでご相談くだされば幸いです。

(ファミリeフェス関連ページ)

▷イベント当日レポ https://www.ferc.jp/event/rep20220806/

▷日本コンベンションサービス イベント報告ページ https://www.convention.co.jp/result/d…

▷イベント事前告知ページ https://family-efes.com/

 

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eスポーツの科学 発売中

2021.12.29

eスポーツの科学 発売中!

多彩な専門家/研究者が共同執筆した初のFeRC監修本【eスポーツの科学】12月27日ベースボールマガジン社から発売されました。

おかげ様で発売翌日Amazon書籍売上ランキング12位!

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巻頭対談ReiCyil選手

巻頭対談としてRAINBOW SIX SIEGEプロプレーヤーとして世界で活躍するReiCyil選手(インタビュアー磯貝浩久教授)のお話も見どころの一つです。世界で闘うeスポーツトップ選手のメンタル/トレーニング/日常とは?

左から)西薗秀嗣教授/ReiCyil選手/伊藤僚洋氏

eスポーツの世界を多面的に理解したい方にぜひお読みいただければ幸いです!

巻頭対談取材の模様 過去記事はこちら

インタビュー時のReiCyil選手
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2020年度FeRC研究紹介

2021.4.11

FeRCは2021年2月で設立1周年を迎えました。この1年間でのeスポーツ研究についてご紹介します。

この1年間の研究の紹介

①eスポーツプレイヤーのパフォーマンスと関連する認知要因の実験的検討(2020年)

FeRCの第一弾研究となったこのリサーチは、eスポーツにおいて「どう判断しているか」「どこを見ているか」といった認知要因について研究したもの。特に複数のものを同時に見る能力=複数対象追跡のスキルが上がると、グランツーリスモのタイムが短縮されたという結果が得られました。このようなトレーニングを行う事でタイムをもっと短く出来るのではないかという可能性が示された研究です。なお、この研究での複数対象追跡トレーニングはカナダモントリオール大学で開発され世界中で研究対象となっているニューロトラッカーが用いられました。

複数対象追跡(MOT)スキルトレーニングとして活用されるニューロトラッカー
研究では博多を拠点とするニワカゲームス選手が協力

ニューロトラッカーは特にeスポーツのみならず、一般の運転スキルの向上、リアルスポーツアスリートによる競技スキル向上、学習時における集中力持続時間向上などが期待され、幅広い分野で活用されています。

②競技レベルの違いによるeスポーツプレー中の視覚探索方略及び感情状態の比較(2020年)

感情状態はeスポーツプレー中の脳波を測定し、熟練者と非熟練者を比較しました。熟練者はプレー中もリラックスした状態をキープし、途中不安になったりせず安定した脳波の状態でプレーが出来ている事が明らかになりました。非熟練者は場面によって興奮したりするなど感情の起伏がみられました。eスポーツ熟練の為には、感情の起伏を抑えコントロールするトレーニングが重要ではないかと示唆されました。

研究にあたる古門良亮先生(西日本工業大学)
FPS熟練プレーヤーは画面のどこを見ているか

視覚探索方略は、プレー中いつどこをどれくらい見ているか、という測定を行いました。熟練者と非熟練者で大きな違いがあり、熟練者は味方の動きをよく見る事が多いという事が数値として明確に確認できました。チームプレー、チームワークが重要なゲームにおいてこれはたいへん面白い結果でした。

③ゲーミンググラスがeスポーツ使用時の自律神経に及ぶ影響(2021年) 詳細はこちらを参照

eスポーツによって身体的精神的疲労が考えられますが、それらに対してゲーミンググラスがどのような影響を及ぼすのか調査しました。結果、ゲーミンググラス(ニデック社G-SQUARE)を使用すると疲れにくくなることが自律神経のデータから明らかになりました。

G-SQUAREとニデック社インタビュー記事はこちら  

TEHC.C福岡でのプレーヤー自律神経測定
G-SQUAREウェブサイトにて公開

④eスポーツ実施を通した地域高齢者の認知症予防(2021年) 一般公開資料はこちらを参照

福岡県豊前市との協定に基づき行いました。eスポーツ(グランツーリスモ・ぷよぷよ)をおこなった群とおこなわなかった群にわけ様々な指標で評価しました。まず一つ、高齢者の生きがい・幸福感が変わるのか調べたところ、明確ではないがeスポーツをおこなった群は実施後の方が「昔の自分を取り戻した」傾向が見られました。認知機能そのものはトレイルメイキングテストとワンバックタスクによって脳の情報処理能力について調べました。これもeスポーツ実施による改善傾向が見られました。身体能力においては開眼片足立ちと握力について調べたところやはり向上の傾向が見られました。※豊前市報告会の模様はこちら

豊前市では後藤市長も参加の対戦会開催も
開眼片足立ち測定。eスポーツによる身体能力の変化も調査

対象人数がそれほど多くなかったので明確な差として出せるまではいきませんでしたが、このように良い影響の可能性として示されたことが大きかったです。今後は対象者を増やしながら継続的に研究していきたいと思っています。豊前市後藤市長はたいへん積極的にeスポーツにも期待を寄せられ、後藤市長との対戦会は大いに盛り上がり、高齢者に対するeスポーツの可能性の大きさ・楽しさを感じました。

今後の展望について

作花会長:豊前市研究を評価頂いた会員企業リーフラス株式会社さんが、大分県中津市の温泉宿泊施設コアやまくに内にeスポーツ機材を揃え、地域で愛されるeスポーツ施設山国eeeスポーツフィールドをオープンさせました。(オープニングイベントの模様はこちら)このように各地域で気軽に皆で楽しめるeスポーツの動きに繋げて行けたらと考えています。また普及に伴い増えるeスポーツプレーヤーに対するアンケートリサーチも進めて行く予定です。

磯貝理事長:研究方面の展望として、FeRCの研究者や企業の共同執筆で「eスポーツの科学的な視点」で執筆した本を出版予定です。(2021年9月に向け執筆中)またこれまで自然科学的な研究が多かったのですが、今後はこれに加え社会科学、例えば町おこしのコミュニティ的な研究でまとめてみるなど、幅広い参画研究者のお力でやって行きたいと考えています。

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ReyCyil選手と対談

2021.4.9
2021年9月刊行予定
『eスポーツを科学する』
ベースボールマガジン社 / 編著:磯貝浩久、西薗秀嗣
監修:福岡eスポーツリサーチコンソーシアム

本に収録予定の対談記事取材のため、
福岡を拠点に活躍するSengokuGamingレインボーシックスシージプロプレーヤーReyCyil選手との対談と座談会を行いました
右から)ゲーミングコーチ伊藤僚洋先生、ReyCyil選手、西薗秀嗣教授
人間的にも魅力あふれるReyCyil選手
対談は磯貝浩久教授と
世界で戦う選手のコメントには力がある
対談中の磯貝浩久教授

お話はReyCyil選手の生い立ちや戦績から、モチベーションづくり・チームのこと・日常の生活習慣や健康管理などにまで及びました。お話の詳細は本に収録されます!

座談会の模様
株式会社戦国(Sengoku Gaming)中島社長、ゲーミングコーチ伊藤僚洋先生ベースボールマガジン社石根様、BASラボ斉藤嘉子先生、ありがとうございました😆😆世界で活躍するプロプレーヤーならではのお話の数々、とても盛り上がりあっという間のひとときでした😆
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eスポーツと鍼灸

2020.12.3
杉本晃一先生(九州医療専門学校鍼灸師科)
あらたにFeRCに研究者参画されました杉本晃一先生(九州医療専門学校 鍼灸師科)が本日、大原学園福岡校eスポーツ部へお越しいただきました。
 
鍼灸治療体験のうえ、eスポーツプレーヤーに対する鍼灸治療と、疲労回復・コンディション等について解説頂きました。
eスポーツプレーヤーのコンディションや健康管理にも関心が高まるなか、鍼灸や指圧によるコンディションケアにも注目が集まっています。
杉本先生は、拡大するeスポーツ情勢にあって“eスポーツプレイヤーの持つ身体的愁訴はどのようなものがあるのか、それがパフォーマンスにどの程度影響を及ぼし、それらが鍼灸治療を行なうことでどう変化するのか”研究に取り組まれています。
鍼灸を初めて見た!という学生も多く、とても有意義な体験と知識をいただく時間となりました。このような繋がりはまさにeスポーツだからこそ!という想いを強くしました。
 
杉本先生、本日はありがとうございました!

FeRCはスポーツ心理・バイオメカニクス・脳科学など各分野研究者、視能訓練士、鍼灸師、IT企業、eスポーツ学科を擁する専門学校、スポーツスクール事業展開企業、医療機器企業など産学さまざまな分野の会員が集まる共同研究事業体です。
入会のお問い合わせ、ご相談などは下記入会案内ページからお問い合わせください。
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