FeRCとは、「eスポーツを科学する。」の理念のもと、eスポーツの普及・発展および選手の健全育成に寄与するために、eスポーツに関する科学的な研究を行う組織を産学官の連携の基に設立し、研究を推進する団体です。eスポーツを通して心身の健康の増進を図るとともに、老若男女・身体・地域の差を超えた新しい活躍の場の確立へ寄与する研究・活動を行います。
研究コンセプト
FeRCでは、eスポーツを通して心身の健康増進と様々なハンデを超えた新しい活躍の場の確立のため以下のようなコンセプトで活動して参ります。
- 1.eスポーツプレイヤーの適正および能力開発、教育や健康問題に関する研究
- 2.eスポーツのエンターテイメント性向上および社会的認知向上に関する研究
- 3.全世代の脳活性化および健康増進スポーツとしての発信に関する研究
- 4.eスポーツの健全な普及促進につながる啓発活動・イベント企画・運営サポート
- 5.日本全国および世界各国のeスポーツに関する健康や教育の情報収集と発信
- 6.リサーチ内容の分析研究および情報発信
FeRCの事業計画についてはこちらをご覧ください。
ロゴマークについて
丸形は、「人」を表現しています。白いラインが人々の能力をグラフ化しており、eスポーツに関わることで、能力の衰えを防ぐことを表しています。クールで洗練されたイメージのブルーでeスポーツを表現しアクティブで元気の良いイメージであるオレンジが各種トレーニングなどeスポーツ以外の活動を表しています。
「人々がeスポーツを通して心身ともに健全であり、健康をテーマとする想いが込められています。」
九州・福岡から発信
九州福岡は豊かな人材と文化に恵まれ、多くの人々を魅了し続ける街。海からも山からももたらされる食文化、交通アクセスの良い都市機能と近郊に広がる風光明媚な自然、先進的な取り組みにいち早くチャレンジする企業風土と活気にあふれる優れた人材…その魅力は語り尽くせません。
私たちはこの九州福岡の地から、国内でも珍しいeスポーツ共同研究事業体として全国へ世界へと、取り組み成果を発信していきたいと考えています。同じく九州の企業・研究者の方々の参画を、特に歓迎致します。
福岡eスポーツ協会(FeA)との連携
スポーツは本来、「リフレッシュする」、「楽しむ」が語源とされています。現代における楽しみ方は多様です。デジタルゲームもその一つであり、場所、時間を選ばずに遠くにいる人とつながり、言語や世代を超えて楽しむことができます。
福岡eスポーツ協会(FeA)はeスポーツを単なる競技としてとらえるだけではなく、人々が交流し、楽しめる究極のコンテンツだと考えて、eスポーツの普及に情熱を注いでいます。
一方、ゲームを長時間プレイすることの弊害を心配する声もたくさんいただきます。eスポーツが文化として浸透し、社会に欠かせないものとするため、福岡eスポーツリサーチコンソーシアム(FeRC)の研究活動は非常に有効だと考えています。
多くの人にeスポーツの素晴らしさを伝える活動を主体としたFeAと、eスポーツの有用性を科学的アプローチで評価するFeRCが両輪となり、eスポーツ文化形成に向けて邁進してまいります。
- 福岡eスポーツ協会
- 会長 中島賢一(なかしまけんいち)
会長挨拶
- 会長
- 作花 浩聡
- Sakuka Hiroaki
eスポーツは老若男女が取り組めるスポーツで、さまざまな可能性を秘めています。
近年、eスポーツの大会が増加し、多くの企業や団体がeスポーツ選手の育成や地位向上に取り組むようになり、eスポーツ選手に憧れる若者が増え始めました。
ですが、何事も捉え方や関わり合い方によって、明るい正の側面だけでなく、負の側面が表面化することがあります。
そこで、われわれ「福岡eスポーツリサーチコンソーシアム」(FeRC)は、どうすれば正の側面をさらに磨き上げ、負の側面を改善できるのか、科学的な観点から研究を進めていきます。
現在のeスポーツプレイヤーだけでなく、これからeスポーツに関わるであろう人々に対しても、健全で健康にeスポーツに関わっていける環境を作り上げる下支えをしていきたいと考えています。
日本においてeスポーツが本格的に普及する機運が高まっています。これを一過性の流行りで終わらせてはなりません。「豊かな文化」として定着させられるよう、豊饒な土壌を生み出すとともに、学校教育への発展にも寄与できるように努めます。
これらの理想の下に、複数の大学から分野の異なる研究者が集まりました。研究者以外にも、複数の専門学校、IT企業、弁護士、税理士、視能訓練士、臨床心理士、眼科医療分野の企業、スポーツスクール、元プロサッカー選手、eスポーツ指導者、eスポーツ協会など、数多くの分野のプロフェッショナルが集い、一体となって発足したのがFeRCです。
さらに、福岡を拠点に競技の普及に取り組む「福岡eスポーツ協会」(FeA)にも貢献できるよう、積極的に取り組みを進めて参ります。
社会のためにeスポーツを科学する福岡発の「福岡eスポーツリサーチコンソーシアム」の理念の輪が、日本全国に広がるよう、これから活動を推し進めていきます。
皆様のご支援を宜しくお願い致します。
- 令和2年2月
- 福岡eスポーツリサーチコンソーシアム(FeRC)
- 会長 作花 浩聡(さくか ひろあき)
理事長挨拶
- 理事長
- 磯貝 浩久
- Isogai Hirohisa
「eスポーツを科学する」という理念のもと、eスポーツの健全な発展に貢献する研究を行う組織として、産学官が連携してFeRC(フェルク)を設立いたしました。
eスポーツには、年齢や性別を問わず楽しめ、またプレイする場所も問わず手軽に楽しめるという魅力があります。一方、ゲーム依存症なども指摘されています。FeRCは、eスポーツのプラス面とマイナス面ともに向き合いながら、科学の立場からエビデンスを構築していくことを目指していきます。
eスポーツの科学は、スポーツ科学を基本に展開して行く予定です。あまり知られていませんが、スポーツ科学には、生理学、心理学、バイオメカニクス、医学、栄養学の自然科学領域と、哲学、社会学、史学、教育学、法学、経済学の人文・社会科学領域があります(21世紀スポーツ大辞典)。
このように様々な学問領域から、スポーツ科学が成り立っています。eスポーツも同じと考え、さらに脳科学、情報工学なども含めて、研究コンセプトに掲げた多様な課題に対して、アプローチして行きたいと思います。
FeRCの活動は、ベーシック、プロジェクト、コラボレーションの3つのリサーチが中心ですが、サイエンスセミナーや福岡eスポーツ協会との連携イベントなども実施する予定です。
このようなeスポーツに関する組織は、日本ではまだ少ないようですが、会員で力を合わせワンチームの精神で活動して参ります。
ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
- 令和2年2月
- 福岡eスポーツリサーチコンソーシアム(FeRC)
- 理事長 磯貝 浩久(いそがい ひろひさ)