2023年12月10日 福岡市認知症フレンドリーセンターにおいて
eスポーツ×認知症フレンドリーイベントが開催されました。
FeRCも運営参画しましたのでご報告します。
▷福岡市認知症フレンドリーセンターとは
福岡市は、認知症になっても住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまちを目指した、認知症フレンドリーシティ・プロジェクトを2018年から開始しています。
2023年9月「福岡市認知症フレンドリーセンター」が認知症に関するこれまでの取組みや最新の知見を提供し、情報発信していく拠点としてオープンしました。同センターは英国スターリング大学のゴールド認証を受けた国内初の施設です。福岡市中央区舞鶴2丁目5−1(あいれふ2F)
▷eスポーツ×認知症フレンドリー
認知症当事者の方々とバリアフリーに交流でき新しいコミュニティ創出を目指す取り組みの一つとして、認知症フレンドリーセンターはeスポーツに着目いただいています。
今回、認知症当事者へのゲーム活用を見出し、今後に繋げるイベントとしてeスポーツ×認知症フレンドリーイベントが開催されました。
FeRCではこのイベント構想時からご相談をうけ、運営参加させていただきました。
イベントは事前エントリされた認知症当事者の方々、および支援者の方々が来場。
開催にあたっては医療専門職の立場で高齢者リハビリに精通した作業療法士/大川照明先生立会いのもと、理学療法士/作業療法士によるバイタルチェックをおこないます。(協力/福岡天神医療リハビリ専門学校)
また、eスポーツプレイの前後ではBASラボ(行動評価システム研究所)による加速度脈波測定器TAS9を用いた末梢血管循環分析のデモなどが行われました。生体情報測定を絡めたeスポーツ研究団体ならではの体験イベントです。
ゲームタイトルは【太鼓の達人】【グランツーリスモ】【UDeスポーツ】を展開。認知症当事者の皆さんが支援者/小学生らと一緒に行うスタイルで楽しんでいただきました。
当事者の皆さんも大いに楽しんでいただけたご様子で、eスポーツのバリアフリーな可能性をあらためて感じました。
『UDeスポーツ』一般社団法人UDe-sports協会が展開するオリジナルeスポーツ。現在全国100施設以上に普及。
会場でいただいた感想
・認知症の程度等にもよると思うが今回3タイトルそれぞれ予想以上にスムーズにプレイ出来ていた。今後の可能性をとても感じる良い機会だった。
・ゲームタイトルによって当事者ご本人の興味関心度合いに違いがありそう。よく傾聴してどのタイトルが好きかなどをしっかり聞き出すことが大切と感じた。
・グランツーリスモを特に気に入ってくださった当事者の方に聞くと、以前タクシードライバーだったと話してくれた。眼をキラキラさせて楽しそうに走行している様子を見て嬉しくなった。プレイ後も他の人の走行を楽しそうにご覧になっていた。
・高齢者/認知症当事者のために開発されたUDeスポーツが特に良かった。誰にでも楽しめて理解も早く素晴らしい。単純な様だが小学生から高齢層まで幅広い年齢が良く楽しめると思う。
自治体連携とバリアフリー
eスポーツのもつバリアフリー性に注目した、×地域創生 ×認知症フレンドリー など自治体による取り組みが進んでいます。
FeRCでは各領域専門家参画のもと、これら自治体との連携を今後も深めてまいります。